前回、前々回と引き続き3Dプリンターで出力してみたい一心でタカイさんとこに押しかけているわけですが、設定も色々分かってきたところでいよいよデカイバージョンを出力してみたいと思います。
出力するのは前回のデカイ版とタイポなしノーマル版↓
コンシューマの熱溶解方式(FDM)でどれくらいディテールが出せるのかというテストもあり
顔がPOPなことになってます。
高さは約10.5cmなので前回の約3倍です。楽しみ。
懸命に設定を詰めるタカイさん
が、ここでタイムアップ。
時間も遅くなり、タカイさんも別件の企画を仕上げなきゃな状態で
後ろ髪引かれつつも残りの出力お任せすることになりました。
申し訳ないですがお願いします!
~そして2日後~
キタ!
キター!お?
途中の奴いるw
設定は密度40%(テストの時の倍)出力時間は何と13時間21分
ディテールはこんな感じ。結構出てます。
こっちは密度20%積層ピッチは0.2mmで4時間9分
ウィーアーハッピーファミリー
結果コンシューマ向けFDM機でも結構細部まで出せることが判明しました。
積層なので表面に筋状の凹凸が出来るのでそれを退治できれば尚よし。
表面加工はPLAだと普通の造形で使う樹脂よりモチモチしているようで
やや削りづらいですがアセトン、溶きパテ、サーフェイサーで何とかなると思います。
それより何といってもこの手元で出力できる手軽さが素晴らしい。
思い付きを素早く具現化できそうです。
タカイさん今回は本当にありがとうございました。
何かやりましょうー。
3Dプリンター:タカイさんとあそぼー②
2013/07/26
前回どうしても3Dプリンターで出力したくてタカイさんのところに押しかけた訳ですが
さらに出力設定を詰めていきます。
積層ピッチを細かくして(もらって)出してみます。
ニョロニョローっと。
あれ?
何度やってもプラットフォームにくっ付いてくれずに途中で剥がれてしまう。
熱溶解積層方式(FDM)だとプラットフォーム(プリントが出来上がっていく台の部分)に
ノズルから吐き出されたアメちゃんみたいな樹脂がまずキッチリと定着していないと
次の段を描き始めたときに片側がはがれて浮いてきたりします。
結果ノズルに押されたりして剥がれてしまうのです。0.1mmとかの世界ですから結構シビアです。
で、色々確認中。
えーと。
データのせいでした。
上手く行ったらLEDとか仕込みたい!ということで中空にしてたのとサポートなしなので
底面の密度が足りずプラットフォームに定着せず浮いてしまっていたという。
積層ピッチが粗いときは接着面積も大きかったので行けてたのかー。
なので中空をあきらめてソリッドモデルで挑戦。
おー!上手く行きました。
積層ピッチを細かくしたのでディテールが分かりやすくなりました。
積層ピッチを細かくしたのでディテールが分かりやすくなりました。
なので次はいよいよデカイバージョンを、、、
3Dプリンター:タカイさんとあそぼー①
2013/07/23
もう3Dプリンターで何か出力したくてしたくてしょうがないので
仕事仲間のタカイヒロシ@slowdelay さんに甘え(使わせてもらい)に原宿へ。
タカイさん所有のMakerbot Replicator2 カッコいい
まずはキャリブレーション。
付属の紙がギリギリ通るようにプラットフォームの高さを何箇所かネジで調整する。
で、純正のMakerwareというソフトで書き出す。
あらかじめ3DS MAXからSTL形式で吐き出したコイツをドラッグしてMakerwareに放り込む。
問題なさそう。
ちなみにアゴの四角い奴は垂れ防止です。
積層ピッチ、内部密度等を粗めに設定。サポートありで出力してみます(大体やってもらった)
PLAを溶かすため段々温度が上がっていって230Cになると作り始めます。
高さ4CMくらいで24分との表示。
上の真鍮パーツがノズルでここからアメみたいな糸がニュルーっと出てきて
それが設定したピッチで積み上げられていきます。
これずっと見ちゃいますね。フィラメントが透明なのでアメ細工みたい。
で、出来た!
で、出来た!
サポートががっつり付いているのでプチプチと外していきます。
記念すべき1号機。タカイさんの調整もあって失敗せずに出ました。
やべー楽しっす。
3Dプリンター
2013/07/19
最近3Dプリンターも安価なモデルが大分揃ってきたのもあって
パーソナルユースでどれくらい使えるのか試してみたくなってきました。
パーソナルユースでどれくらい使えるのか試してみたくなってきました。
会社では数年前から出力屋さんに出している人間もいて、そういうところの持っている業務機はかなり精度が高いのですが、コンシューマの数十万クラスのものだとどうなんでしょう。
そもそも3Dプリンターって何?
簡単に言うとCADや3Dソフト、立体スキャナーなどで作成した形状データを
樹脂、金属などで出力できる機械です。
基本的には紙のように薄い断面を積み上げて立体を作り上げていきます(積層方式)
3Dプリンターで使われている積層方式は80年に日本人が特許を出しており、すでに20年ほど前から工業で使われている技術です。
そういう意味では「産業革命?3Dプリンターは何でも作れる魔法の箱じゃないんだぜ」という記事が踊るのも分かりますよね。
十分実用のレベルで技術が確立されており、長所も短所も開発の苦労も含めて長いこと研究、議論されているわけですから。
産業用のものは数千万から1億円超という非常に高額な機械ですが
数年前にコンシューマの数十万クラスが出てきて3Dプリンターと呼ばれ始め一気に広まったということでわいのわいの言う状態になってます。
数年前にコンシューマの数十万クラスが出てきて3Dプリンターと呼ばれ始め一気に広まったということでわいのわいの言う状態になってます。
でもやっぱり自宅で出力できるのは魅力ですよね。
さて、3Dプリンター(積層立体造形用の装置)には主に3つの方式があります。
インクジェットとかプロジェクションとかもあるんですが照射とか焼結の方法違いでキリが無いので 3つに絞りました。
光造形方式(SLA)
光硬化性の液体樹脂に紫外線レーザーを照射して固める方法。
ほとんどが工業用で装置の価格も3000万超。液体樹脂は産業廃棄物扱いとなります。
やっと2社ほどホビーユースの数十万クラスの廉価版を出したところ。ただランニングコストが良くない。
粉末焼結方式(SLS)
光造形の液体樹脂を粉末樹脂に置き換えたものです。
こちらも同様に工業用で高いものでは1億超え(!)
熱溶解積層方式(FDM)
プラスティック樹脂を熱で溶かしてケーキの絞り機のように糸状にして堆積させる方法です。
昨今話題になる家庭用3Dプリンターはこの方式の中でもホビーユースな廉価版です。
フィラメントと呼ばれる樹脂は主にPLAとABSがあり、ランニングコストはいいです。
10万くらいからありますが高いものだとやはり億超えです。
最近やっと安価な光造形の機種も出始めましたが
現状手に入って気軽に使えるものは基本FDMしかないので
今のところはコンシューマ3Dプリンター=熱溶解積層方式(FDM)と思っていただければ。
では次回は出力編です。
Sand Art Technique : Lady
2013/07/11
サンドアート技法編の最終回は女性です。
技法的には今までと変わらないのですが砂のコントロールがカギです。
砂を落とす量、スピード、軌跡を指の柔軟性を最大限使って描いて行きます。
これも特に決まった描き方があるわけでは無いですが典型的な横顔の描き方を紹介します。
特に女性の顔は繊細に描かないと雰囲気が出ないのでいい練習になります。
では動画をご覧ください。
続いて動画の解説です。
■Line : Finger
親指で女性のシルエットを描いていきます。アウトラインの取り方は特に重要です。中の砂を後ではらうので太めに描くと楽です。
■Line : Pick
砂を摘んで目、鼻、口などを描いて行きます。親指と人差し指をこするように砂を落としていきます。
線の入りから最後まで繊細にコントロールすることで表情を作っていきます。
■Line : 3 Fingers
一気に描き上げるの為に太めの線にしていますが爪などで繊細に描いたり砂を落として描いていくこともあります。

顔ってどうやって描いたらいいの?
と聞かれることも多いのですが
これも特に決まった描き方があるわけでは無いですが典型的な横顔の描き方を紹介します。
特に女性の顔は繊細に描かないと雰囲気が出ないのでいい練習になります。
では動画をご覧ください。
続いて動画の解説です。
■Line : Finger
親指で女性のシルエットを描いていきます。アウトラインの取り方は特に重要です。中の砂を後ではらうので太めに描くと楽です。
砂を摘んで目、鼻、口などを描いて行きます。親指と人差し指をこするように砂を落としていきます。
線の入りから最後まで繊細にコントロールすることで表情を作っていきます。
■Line : 3 Fingers
一気に描き上げるの為に太めの線にしていますが爪などで繊細に描いたり砂を落として描いていくこともあります。

顔ってどうやって描いたらいいの?
と聞かれることも多いのですが
やっぱり構造を覚えるのが速いと思います。
骨と筋肉の構造、典型的なバランスをとにかく数を描いて身に付けます。
美人を描くなら美人顔の法則(例えば小鼻と目じり眉尻を直線で結べる、デカ目の黄金比、Sライン等々色々な法則があります。)なんかを取り入れたりと、時代によってトレンドも変わりますが研究すると意外と面白いです。
骨と筋肉の構造、典型的なバランスをとにかく数を描いて身に付けます。
美人を描くなら美人顔の法則(例えば小鼻と目じり眉尻を直線で結べる、デカ目の黄金比、Sライン等々色々な法則があります。)なんかを取り入れたりと、時代によってトレンドも変わりますが研究すると意外と面白いです。
表情学の資料なんかを見てると顔って年輪なのだなぁとつくづく感じられて楽しいです。
私自身は何やかんやと顔を作ることが昔から多く、
最も典型的なのがホリプロさんが売り出していたバーチャルアイドル(3DCGで作ったアイドル)です。
当時の流行を取り入れて、実際にスタイリストさんや美容師さんにアドバイスをしてもらいながら
作っていました。表情筋の構造なんかも成蹊大の教授とお話をさせていただいたりして
本当に色々勉強させてもらいました。
さて、今回でサンドアート技法編はおしまいになります。
私自身は何やかんやと顔を作ることが昔から多く、
最も典型的なのがホリプロさんが売り出していたバーチャルアイドル(3DCGで作ったアイドル)です。
当時の流行を取り入れて、実際にスタイリストさんや美容師さんにアドバイスをしてもらいながら
作っていました。表情筋の構造なんかも成蹊大の教授とお話をさせていただいたりして
本当に色々勉強させてもらいました。
さて、今回でサンドアート技法編はおしまいになります。
如何だったでしょうか?
見ていただいた方の参考になれば幸いです。
そしてひとまずサンドアートのまとめはこれで止めて
見ていただいた方の参考になれば幸いです。
そしてひとまずサンドアートのまとめはこれで止めて
次回から通常運転に戻るか、もしくはまた違うテーマで
記事をアップしていきたいと思っていますのでよろしくお願いします。
Sand Art Technique :Boy and dog
2013/07/09
サンドアート技法編の第6回目は少年と犬です。
今回は地と図の関係を使って絵を作ってみたいと思います。
今回も偶然性を利用して描いてはいますが、今までとまた違ったアプローチになります。
まずは動画をご覧ください。
動画の解説です。
■Slide
縦方向にスライドさせてベースを作ります。
■Symmetrical Fingers
両手の親指を使ってシルエットをシンメトリーにくり抜いていきます。慣れると多少アンシンメトリーなものも描けます。

■Pick
砂を摘んで犬の耳を描いていきます。

■Line : Nail
建物の開口部をアーチ状に描いていきます。

最後に床をスライドさせて完成です。
夕暮れ時にお父さんの帰りを待つ少年と犬という設定です。
スライドさせたときに光の方向性や回りこんだディフューズの柔らかさを感じさせられるように
偶然出来た形をどうくり抜くかが勝負です。
アーチ状の開口部から建物内へ光が入っているように見えれば幸いです。
最後のスライドもちょっと分かりづらいですが逆光で伸びた影と床を同時に作っています。
なるべく手数を減らして絵にしていきたいのですが中々難しいですね。
さて次回はサンドアート技法編いよいよ最終回です!
Sand Art Technique : flowers
2013/07/04
サンドアート技法編の第5回目は草花です。
前回の風景もそうですが、砂というマテリアルは自然系のモチーフと相性がいいと思います。そりゃそうですよね。
砂をぽんと置いただけで風景のような適度なフラクタル感を持った表情を作り出してくれることも多いです。
今回はサッと作り上げるというより描き込んで描き込んで絵にしていきます。
では早速動画を。
動画の解説です。
まずはスライドでざっとベースを作ってしまいます。
■Stamp : 5 fingers
両手の5本の指先を使って賑やかしの花を描いていきます。
■Line : Nail
爪で茎を描きます。葉っぱも同様に爪で描きます。

■Line : Nail + Fingers
爪で茎を描き、その流れで指先を設置させて弾くように花びらを描きます。

■Line : Nail
爪で葉を描いていきます。

■Line : Finger
指先で手前の花を描いていきます。バランスを見ながら描き足していきます。

■Stamp : Fingers
複数の指先を使ってカスミソウのような小さな花を描いて賑やかしていきます。

これで完成です。
前回の一発の緊張感と違い、どんどん攻めて描いていけるのでこれもまた楽しいです。
例えば前回の技法と組み合わせると
後景にスライドで描いた山、前景に花を描き込んでいくなど色々考えられると思います。
さて、次回はまた違ったアプローチでの絵作りを紹介してみたいと思います。
Sand Art Technique : Landscape
2013/07/02
サンドアート技法編の第4回目は風景です。
今回からより実践的に描く方法を紹介して行きたいと思います。
基本的には今までの技法の応用で出来ることがほとんどですが
新しい技法については随時紹介していきますね。
いつも通りまずは動画をご覧ください。
いつも通りまずは動画をご覧ください。
以下動画内の解説です。
■Lift Up : Fixed
砂を真上から一点に集中して落とします。キレイな円にするのは集中力が要ります。
下だけに砂をスライドさせます。
砂漠っぽい風景が出来ました。
続いてまた違う風景を。
■Slide
上手側にちょっとだけスライドさせます。
画面外の砂山から砂を持ってきつつラインを描いていきます。
砂をちょっとだけ掴んでポンっと投げつけます。スプラッシュのように拡がります。そしてラインを書き足します。ヤシです。
砂を摘んで置きます。そして下から親指でグリッと広げます。そうです。カモメさんです。
今回は砂の作り出す偶然性を利用してさっと描ける風景2種を紹介しました。
同じ形を再現するのは難しいのですが練習次第で一定の再現性を持たせることが出来ます。
偶然の味を生かすこともサンドアートの大きな魅力ですよね。
次回はもう少し描き込んだ表現を紹介します。
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